2017年も、あっという間に過ぎ去りまして、気付けば大晦日です。とは言え、いろいろあった1年でした。

今年、事業運営する中で難しいとつくづく考えさせられたことは、「論理的に正しい判断」と「心情的 or 道義的に正しい判断」のどちらを選択するかということでした。

物凄く簡素化して書くと、自社からの売上が100%の事業提携関係にある会社(資本関係はない)が経営危機に陥り、救済するかどうかの判断を迫られました。論理的に正しいと思われる判断は、民事再生手続きに入り、債務圧縮を図ることで、再建への道筋をつけること。心情的に正しいのは、自社から貸付等の形で財務的支援をすることで、再建への道筋をつけること。

人の想いや覚悟と向き合いながら共に仕事をし、過去の経緯の積み重ねがあって”今”が起きていることを鑑みると、「論理的に正しい」だけでは、その選択肢を選びづらいという状況に直面しました。経営コンサルタントではあり得ず、事業運営者視点だからこそ起こりうることのように思います。

侃々諤々の議論の末、最終的には着地できそうな道筋が見えましたが、難しい判断でした。