GMが経営破たんし、再建中の今、アメリカにおけるトヨタの存在感は一層強まっています。

今週読んだマッキンゼー社のレポート”From lean to lasting: Marketing operational improvements stick”には、

オペレーションの改善に関していえば、全てはトヨタに通じている。

とまで書かれています。

トヨタのカンバン方式は、リーン生産方式として、GEのシックスシグマと並んで、広くアメリカの経営現場に紹介されています。リーン生産方式(Lean Production)は、ムダ、ばらつき、硬直性を排除する(Eliminating waste, variability, and inflexibility) アプローチで、トヨタが長年続けてきたものですが、アメリカではlean=贅肉をそぎ落とす、というキーワードを使って、トヨタ生産方式をうまくコンセプト化しています。

最近のトレンドとしては、リーン生産方式とシックスシグマを融合させ、リーン・シックスシグマとしてとりいれる企業が増えているとのこと。

アメリカ人はかなり傲慢なところがある一方で、時には他社(他者)の良いところを、愚直に研究し、コンセプト化・体系化し、自社に導入し、成果を挙げているというのも事実です。