サーバーエージェントの藤田社長が、自身のブログで「これからの働き方について」と題して、CAでのリモートワーク方針について発表されました。

いくつか興味深い指摘をされているので、触れてみたいと思います。

リモートのメリットは、zoom会議の利便性、移動コストの削減、オフィス賃料の見直し、通勤ストレスの軽減など、並べればたくさんあります。

一方で、リモートでは一体感、チームワークは損なわれます。また、リモートではかなり極端に成果主義、個人主義に振らざるを得なくなり、それは当社の根本的なカルチャーと相性が悪いです。それらは数値には出来ないですが、当社にとっては強みが失われかねない由々しき問題です。

先日の役員合宿で、コロナ後の働き方の方針を決める際に皆で話しあったのですが、正直言って「カオス」です。立場、仕事内容、時間軸、様々な視点から検討すればするほど、最適な答えを求めれば求めるほど混迷を深めます。
世の中的にも「これからの働き方」に対する考え方は各社、各人でそれぞれでしょう。

このあたり、リモートワークのメリット・デメリット、会社としてのあるべき方針について、端的にまとめられていると思います。

リモートワークで働くことの生産性や効率の改善、コスト圧縮といったメリットがある一方で、組織(チーム)で働く上での一体感や信頼の醸成という点では課題(難しさ)があります。

メリット・デメリットを踏まえて、リモートワークとオフィスワークのバランスをどう取るのかというのは非常に悩ましく、最適解がすぐ見つからないという点で頭を悩ましている経営者は多いはずです。

いろんな意見が出ましたが、(毎週月曜日の「リモデイ」を)6月いっぱいまずは月曜でやってみます。その様子をみて、曜日、日数、時間などは柔軟に変えていくつもりです。

リモートワーク方針が、現状の組織にフィットするかどうかは、正直やってみないとわからない。また、経営として判断する上で、最終的な成果創出につながらなくては意味がない。そうしたことを考えると、まずは試しでやってみて、そこから生まれた反省や課題を軌道修正しながれ、自社にとっての最適解をみつけていくアプローチをとる、というのはどの会社にとっても参考になるはずです。