バリュー・チェーン(Value Chain)は、マイケル・ポーター教授が開発したフレームワークであり、企業の価値連鎖を可視化する上で有用である。

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付加価値をつける各活動を主活動として並べ、その上にITや人事などの支援活動をのせるのが、オリジナルのフレームワークである。しかし、実際に利用する場合においては、支援活動は省略し、主活動でのみ分析することも多い。

成功している企業を分析する際にバリューチェーンを利用すると、必ず企業戦略が各バリューチェーンに落とし込まれており、強い企業は戦略の実現手段(実行方法)として各活動を設計していることがわかる。

メーカーをはじめ、バリューチェーンの基本として、

調達 ⇒ 開発 ⇒ 生産 ⇒ 物流 ⇒ 営業・マーケ ⇒ サービス

を覚えておくこと応用しやすいが、ユニークな戦略をとっている企業は、バリューチェーンもユニークなものになるので、個別にバリューチェーンを見極めたほうが良い。

競合企業の競争優位性を分析する際に、自社との比較の観点から、バリューチェーン分析を行うことは意味ある作業といえる。