会社によって、意思決定プロセスやそのスピードは違うものです。
会社が順調に成長し、意思決定の仕組みが機能している場合は、経営上重要な案件もスピーディに決められる事は多いと思います。
問題は、会社が上手くいっておらず、戦略や事業方針、経営体制などを大きく変えなければいけない時に、どう物事を決めていくか。
やや一般論かもしれませんが、アメリカの企業は、経営陣のパフォーマンスに対してシビアですので、経営が上手く回っていないと、即刻解任し、次の経営者を見つけてきます。最近のYahoo!なんかは、いい例ですよね。取締役会が機能していると言っていいのかもしれません。
一方、日本企業の場合は、いろいろな利害関係を恐れて、意思決定に時間がかかるケースが多いのではないでしょうか。次の経営者を見つけてくるのが容易ではないという問題も影響しているのですが、手をこまねいている間に、坂を転げ落ちている企業は日に日に状況が悪くなっていきます。
従業員のモラルは低下し、会社のキャッシュはどんどん減っていき、閉塞感が強まっていく。時間が経てば経つほど、手詰まり感が増し、チョイスできる選択肢も減っていく。そして、社員も去っていく。
会社が悪い方向に傾いてる場合は、何かを大きく変えなければいけません。
それも、余裕がある内に変えなければ、立ち直ることができなくなってしまいます。
経営の意思決定スピードが、会社に与える影響は大きい。