リーダーとしての第一歩は、己を知ることであると前項で述べたが、ここでは自身の行動様式を理解するためのフレームワークについて。
Behavioral Style Model(行動様式モデル)は、横軸に「自己主張が強い・弱い」、縦軸に「感情的か理性的か」をとっており、計4つのスタイルを規定している。自分自身がどのよう行動特性を持っているのか、もしくは、他者(同僚や顧客)の性格を理解するのに役立つ。
【ドライバー】(自己主張が強く、理性的)
強み
・明確なゴール、成果重視。
・野心的で、リスク志向。
・決断力があり、行動が早い。
弱み
・我慢弱く、人の話を聞くのが苦手。
・ルールや権限を無視しがち。
・横暴で、攻撃的になりうる。
【エクスプレッシブ】(自己主張が強く、感情的)
強み
・最もきらびやかな性格
・強烈なエネルギーと熱意。
・他人に構うのが好き。
・とりあえずやってみて、あとで考える。
弱み
・計画やゴール設定が苦手。
・過大な表現をするが、実行が追いつかない。
・短気。
【アミアブル】(自己主張が弱く、感情的)
強み
・チームプレイが得意。
・忠誠心が高く、信頼できる。
・関係構築が容易で、他人への気配りが上手。
・我慢強く、楽観主義的。
弱み
・衝突を生むのを嫌い、意思決定が苦手。
・強権者がいる場合は、嫌々従う。
・個人的に他人を批判する。
【アナリティカル】(自己主張が弱く、理性的)
強み
・タスク志向。
・正確で、細かいところに目がいく。
・手順や仕組みを重視した働き方が好き。
・正しい方法で、事を進めるのに動機付けされる。
弱み
・意思決定に悩み、細部にこだわりすぎる。
・ひどく批判的になりうる。
・グループから離れると感情的になる。
会社や団体によって、フレームワークは微妙に違うが、大枠は一緒と思ってよい。無料で診断(テスト)しているところもあって、参考になる。