100年に一度の不況といわれている中、業績を上げている企業がいることも事実。

本日の日経新聞に出ていましたが、

・ファーストリテイリング 連結営業利益を上方修正
・ニトリ         最高益更新
・ABCマート        最高益更新

共通するのは、比較的廉価な価格設定で、そこそこ質が高い商品を提供しているということ。商品単価は2,000円~20,000円くらいの間だろう。

消費者心理としては高級品、高額品への消費は極力抑え、お財布が許す範囲でより質の高いものを選ぼうと考えた結果だろう。

マーケティングの話として、

          ベネフィット
バリュー(価値)= ―――――――
           コスト

という定義があります。
ここでいうベネフィットとは消費者が得られる便益のことであって、物を運べるとか/栄養補給ができるとか物理的なこともあれば、心地よいとか/優越感を得られるとか心理的なこともあります。コストとは、広い意味での費用で、金銭的な費用に加え、エネルギー(労力)、心理的障壁も含まれます。

不況下においては、コストが低くても済む商品が、相対的に高いバリューにつながるとみるとも言えます。

ファストリの柳井社長は、「消費者の潜在需要を発見することが売れる商品を生み出す秘訣」を語っており、非常に奥深い言葉だと思います。