今回は、ものづくり補助金の申請書類の作成について、その内容とどれくらい時間がかかるかについて、ご説明していきたいと思います。

まず、こちらがものづくり補助金2020の電子申請システムログイン後の画面です。既に申請完了していますので、作成状況が全て「作成済」になっています。
未作成の状態であれば、青字のリンククリックで、入力フォームに遷移します。

1.応募者の概要1

ここは、会社概要等の情報入力ですので、5分〜10分で入力完了します。

2.応募者の概要2

株主一覧、役員一覧、直近2年度の売上・利益を入力します。
10分〜20分の入力時間といったところかと思います。

3.事業内容

事業内容として、計画名、業種、計画の概要を記入します。合わせて、会社全体の事業計画を3年後〜5年後分を記入します。会社の事業計画が既にあれば転記のみで済みますが、事業計画がなければゼロから作らないといけないので大変です。事業計画の作成支援を他社に依頼されている場合は、依頼先情報も記入します。
作業時間としては、目安として次のような感じかと思います。
・事業計画が既にある場合:20〜30分
・事業計画がない場合:上記+半日〜1日(※レベル感により変動)

4.実績説明

過去に補助金等の交付実績があれば、記入します。
実績なければ、無記入でOK。あれば、10分程度で終わりますね。

5.経費明細表、資金調達内訳

申請する補助事業にかかる経費と必要となる資金調達の内訳を記入します。
ここは、事業計画の作成が完了していないと、何にどれくらいの費用がかかるか、また、それらが補助対象経費となるのかを記載できません。
なので、まずはここにある経費区分を盛り込んだ上で、事業計画を完成させましょう。その上で、転記していくのが楽です。

資金調達内訳は、事業遂行にかかる総費用を自己資金でまかなうのか、借入等資金調達予定があるのかを記入します。
作業時間としては、事業計画の事前作成を除いて、30分〜60分というイメージです。

6.その他加点項目

特定の事項に該当していれば、審査の際に加点となりますので、加点項目の有無を記載していきます。
作業時間は10分〜20分程度です。

7.労働者名簿

自社の労働者名簿を記入します。
小規模企業者とは、中小企業基本法第2条第5項に規定する従業員20人以下(商業(卸売業・小売業)・サービス業は5人以下)の事業者等を指しており、従業員数の記載が必要になります。
従業員数によりますが、作業時間は10分〜20分程度でしょうか。

提出書類添付

最後の難関、添付書類。ここが重いです・・・汗
賃上げ表明書は雛形がありますので、それに沿って記入。履歴事項全部証明書、決算書はPDFコピーを用いましょう。

大変なのが、事業の具体的な取組内容と将来の展望、そして、会社全体の事業計画の算出根拠です。公募要領には、次のように記載されています。

というわけで、要は10ページ以内で、事業の具体的内容をわかりやすく、かつ、ポイントを抑えてまとめよ、ということです。合わせて、事業計画の算出根拠も必要です。

当社の場合は、すでに事業説明書、および、事業計画書としてほぼほぼ形になっているものがありましたので、それを編集する形で作成しました。それでも、4時間ほどはかかったかと思います。まったくできていない状況で、ゼロから作るとなると、どの程度作り込むかによりますが、1〜2週間ほどはかかってしまうかもしれません。

まとめると、ものづくり補助金の申請書類の作成にかかった時間として、
・A.応募者のプロフィール(1〜7):約2時間
・B.提出書類添付:約4時間
計6時間ほどで、完成・提出までたどり着けました。
もちろん、採択されなければ意味がありませんので、早ければいいというものではありません苦笑。しっかりと準備して、作成スケジュールを立てた上で、計画的にすすめていくのがいいでしょう。

ものづくり補助金の申請に際し、支援してくれる支援機関がいくつもありますから、自社で難しいところは、そういった支援機関に相談してみるのがいいと思います。

【注意事項】ものづくり補助金に関する情報について当ページの記載事項のみで判断せず、必ず公募要領を確認いただくようお願いします。当ページの情報に従った結果、申請に間に合わなかった場合や、不採択となった場合において、当社は責任を負いかねます。