勝間和代さんとP&G社長桐山さんの、ダイバーシティ(多様性)に関する講演を聴きました。

勝間さんはTVでよく拝見していますが、彼女の講演を聴くのは初めてです。

女性のダイバーシティが日本経済に活力を与えるという趣旨で話を進められていましたが、中身としては、人口動態や日本の幸福指数、労働時間、自殺率などのデータを使いながら、ワークライフバランスを実現することで、女性を働きやすくし、その結果として、出生率を高め、日本の経済力強化につながていきましょうということでした。

極めて明瞭なんですが、淡々とした語り口なので、ギャグといわないまでも、もう少しユーモアがあればもっと楽しく聴けるのに・・・ というのが感想。

一方の桐山さんは、P&Gは明確にダイバーシティ強化を経営戦略の一つと位置づけていると説明し、ダイバーシティを高めることが企業の競争力強化につながる根拠を示していました。ただ、女性比率を高めるだけでは意味がなく、採用、人事制度、評価とうまく組み合わせないと、ダイバーシティの妙は発揮されないとのこと。

P&Gは前から思っていたことですが、非常に魅力的な会社です。グローバルで一つの人事制度での運用がなされているのですが、制度としての透明性が高く、人事ポリシーが明確で、厳密さに加えて大胆かつ公平に運用されており、人事制度としては間違いなくベストプラクティスです。

当の桐山社長も27歳の時に、東京支店長に大抜擢されたそう。社内で、若すぎる支店長ということでいろいろな難しさもあったようですが、若いときからリーダーとしての経験を多く積むことで、後年社長として辣腕を振るっているわけですが、P&Gの人事的機能の秀逸さが伺えます。

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