最近の勢いのある企業と、そうでない企業を比較して、ぱっと思い浮かぶのは、トップの経営姿勢だと感じている。

昔からある言葉を使えば「トップダウン」ということになるのかもしれないけど、もう少し正確にいうと「社長の現場コミット力」の違いのような気がする。

例えば、ソフトバンクの孫正義社長。

ソフトバンクモバイルでは、現場から上がってくる重要事項について、全て”自分自身”で意思決定し、新商品については、細かいとこまで徹底的に口を出す。

一方のNTTドコモやKDDIの社長は、そこまでやっているだろうか。(推測だが)かなり高い確率で、事業本部長に権限委譲していると思う。

ユニクロの柳井社長もそうだし、日産のゴーン社長もそうだ。

海外でいえば、アップルのスティーブ・ジョブズはその典型だろう。アップルの全ての新商品を徹底的に使い込み、世に送り出す。

アメリカから世界をみる バブソンMBAのブログ

Facebookのマーク・ザッカーバーグだって、(Facebook)の全ての機能をコントロールしている。

社長自身が現場にコミットできる力量をもっている会社は、強い。そして、この流れは、これから強まっていくと思う。

Googleは、エリック・シュミットがCEOを退き、創業者のラリー・ペイジがCEOとなるのも、分かりやすい例だ。マイクロソフトのバルマーCEOは、(勝手な推測ながら)優れた営業マンだが、商品開発にはコミットしないので、VISTAのような失敗をした。

勢いよく成長している企業は、どこも、社長の顔が見え、社長が企業全体をミクロのとこまでコントロールしている。