春学期の前の冬学期(Winter Semester)のコースを一つとっていて、Strategies for Innovation and Growthという授業名です。イノベーションをテーマにしていて、2日間の集中講義が行われます。

様々な産業の歴史を題材に、イノベーションがどのように起こるのかの講義を受けました。コンセプトは、クリステンセンのDisruptive Innovationをベースにしたものでしたが、それでも多くのレッスンを学ぶことが出来ました。

教授は、Jay Raoというインド人の先生なのですが、イノベーションを専門にしているだけあって、造詣が深く、説得力がありました。

まずは、イノベーションとは何なのか、その本質を理解するところから始まります。

【イノベーションとは】

Innovation is about how companies handle failures.
イノベーションとは、失敗に対してどのように向かい合うかである。

Innovation is about continuous experiment.
イノベーションとは、継続的な実験である。

Innovation is Quantum Improvement.
イノベーションとは、非連続な革新である。

Innovation is discipline. 
イノベーションとは、規律である。

Innovation is mindset.
イノベーションとは、マインドセットである。

どの産業の、どんな企業であれ、イノベーションを起こしたいと願っていることでしょう。けれど、そのための第一歩としては、イノベーションは起こしたいと思って、起こせる類のものではないということだろう。これをすれば、イノベーティブな企業になれるというような処方箋は存在しない。リスク、不確実性、曖昧性を受け止め、イノベーションを誘発できるような環境を整え、地道に長期的に取り組んでいくしかないのである。